【読了】滅びの前のシャングリラ/凪良ゆう

ほん

一ヶ月後、小惑星が地球に衝突する。滅亡を前にした世界の中で「人生をうまく生きられなかった」四人が、最期の時までをどう過ごすのか。2020年本屋大賞作家が贈る新たな傑作。

中央公論新社HPより

シャングリラって?

イギリスの作家ジェームズ・ヒルトンが1933年に出版した小説『失われた地平線』に登場する理想郷(ユートピア)の名称。ここから転じて、一般的に理想郷と同義としても扱われている。

Wikipiaより

「シャングリラ」って歌の歌詞にも時々出てきていて、言葉としては知っていたけど、意味をちゃんと調べたことはありませんでした。もともとは小説に出てくる理想郷の名称だったんですね!

『滅びの前の理想郷』
確かにこの物語は、それぞれの「理想郷」でした。

気になった言葉

愛情に適正な距離というものがある。近づくほどに深まるものもあれば、離れているほうがうまくいこものもあり、憎んでしまうくらいなら手放しほうがいいこともある。

恋愛の意味の愛情もあれば、家族に対する愛情のことも指していんだと思う言葉。
遠距離・・・というほどではないけど、中距離?恋愛中で、会っているときはどうしても相手の嫌な部分がたくさん見えてしまって嫌になることもあるけど、会えない時間が多くなるとやっぱりそれでも大切な存在なんだなと再認識する。もしかしたら、これくらいが私にとっての適正な距離なのかもしれないな。

感想

地球が滅亡することになった時、世間はこんなにも腐敗してしまうのだろうか。まぁ、私も仕事はしなくなると思うけど。みんな残りの1か月生きることに必死だから仕方ないと納得してしまうところもある。
私だったら、早めにある程度食糧確保して、のんびり部屋に籠って積読になっている小説や漫画を読んで過ごしたい。多分、一か月はもつ!

「人を殺したヤクザの信士(しんじ)」の物語の中での生き様が、私は好きでした。

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